GraffitiPotの作者が、昨日の午前10時頃にAppleからの電話連絡の内容を公表したことで、現在Yahoo!のトピックスに掲載されるまでに話が広がっています。
Appleは、昨年からポルノ画像へのアクセスが容易であるという理由から、GraffitiPotのアップデートをリジェクトし続けており、今回の連絡はAppleからの最後通牒と言えそうです。当然のように「TwitterやSafariからも見れるじゃないか!」という突っ込みを受けていますが、Appleに言わせれば「アクセスできる頻度が違う」ということです。

一部では作者にオープンソース化を促す意見もTwitterでは出ていますが、iOSではアプリケーションを配布する経路が公式にはApp Storeのみに制限されているため、ソースを公開したところで誰もiOSで使える形のアプリとして公開することができない現状があります。まあ、最終手段としてCydiaから出す方法もあるにはありますが、作者がCydiaでの公開には消極的であるため、これもないでしょう。

というか、もう2chブラウザを規制するのであれば、毎日エロ画像が滝のように流れてくるTumblrクライアントも規制するべきなんじゃないかと思っていますが、これ以上言うと本当に規制されかねないのでここまでにしておきましょう。

思うに、人間って社会の綺麗な部分だけを見ていても成長できないんじゃないかと思っています。一昔前に「ワンクリック詐欺」詐欺が流行りましたが、アレも思春期の男子諸君は踏んで踏んで踏みまくって、「別に無視していればなにも怖くない」ということを会得していくわけです。しかし、今までそういうものに一切触れてこなかった人が突然ワンクリック広告を踏んでしまったらどう思うでしょうか。中には払ってしまう人も少なからず出てしまうかもいるかもしれません。

別に、2chはエロ画像だけがあふれてるのかといえば、決してそうではありません。有益な情報公開の場となっていたり(情報の信憑性には疑問点があるが)、創作の場ともなっているわけです(最近はSSばっかり読み漁っています)。また、ネットリテラシーを学ぶ場所でもあります。ネットユーザーは、同じ掲示板のユーザーから無視されたり煽られたりすることによって、スルースキル・適正な情報公開範囲を経験的に会得していったのです。要は、2chは日本のインターネットを語る上でなくてはならない存在になっていると考えます。別にパソコンからはこれまで通り2chを見ることができるわけですが、最近はスマートフォンのみの学生も増えているため、綺麗な環境をアピールしたいAppleとしてはちょうどいいんですかね。

だいぶ話が脱線しましたが、要はこの前例によってApp Storeの創造性に制限がかかってしまうことを懸念しています。そりゃあ、世界中がつながっているインターネットに関連したアプリを作るとなれば、Appleが懸念している情報に少なからずアクセスしてしまうでしょう。しかし、Appleがこのようなアプリに対していちいち制限を加えていては、世界中の開発者が萎縮してしまうことにもなりかねないと思います。おまけに、App Storeの年齢制限はいったい何のために存在しているのかと言いたくなります。最初からエロありきのアプリならいざ知らず、2chブラウザなら年齢制限をかけるだけでも十分でしょうに。

これまでにも、Appleはユーザーからの反響で審査基準を覆してきた経緯があります。今回の件についても、Appleにはなんとか考え直してほしい次第です。私もGraffitiPotユーザーなので、今後アップデートがなくなると困る立場であります。最後に、田沼意次の失脚後に松平定信によって寛政の改革が実施されましたが、その最中に流行した落首を結びの言葉として、今日のエントリーを締めたいと思います。

白河の清きに魚も住みかねて もとの濁りの田沼恋しき